校舎からのお知らせ | 東進ハイスクール 取手校 大学受験の予備校・塾|茨城県 - Part 442

校舎からのお知らせ 

2021年 1月 17日 【物理基礎】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】小問集合
第1問は、昨年のセンター試験と同様に物理基礎のさまざまな分野を扱った小問集合であった。昨年同様、計算だけでなく、現象に関する正確な知識を問う問題が出題された。
問1は、力の描図の問題である。木片はリンゴや床からは押されているということを意識できれば解ける問題である。
問2は、静電気力に関する問題である。同符号の電荷は斥力を、異符号の電荷は引力を及ぼし合うことを考えれば良い。
問3は、電磁波に関する問題である。知識問題であるが、振動数が大きいほど持っているエネルギーが大きいことを考慮すれば解ける問題である。
問4は、熱に関する正誤問題である。会話文形式といって戸惑う必要はなく、ひとつひとつ確認していけばよい。⑤については絶対温度の定義を考えれば判断できる。

【第2問】波動、電気
Aは、弦楽器のつくる音波と倍音の重ね合わせに関する問題であった。
問1は、グラフを読めば解答できる問題だが、波形が正弦波でないため戸惑う可能性がある問題であった。
問2は、単純な重ね合わせではなく、倍音の重ね合わせだったため、理解に差が出る出題であった。
Bは、変圧器および消費電力に関する出題であった。
問3は、巻数と電圧の関係を問うだけの基本問題であった。
問4は、電流について問う問題である。「電力が等しく保たれるものとする」という記述に注目すれば解答できる問題であった。
問5は、消費電力の数値計算の問題である。単に抵抗率と抵抗の関係の公式を適用する問題ではなく、図から必要な情報を抜き出す力が求められる問題であった。

【第3問】力学
記録タイマーを用いた台車の運動の実験に関する問題であった。昨年と異なり、A、Bの分割はなくなった。
問1は、平均の速さを求める問題である。実験の内容を理解していれば解ける。
問2は、運動方程式をたて、数値計算をする問題である。この問題では結果を選択肢から選ぶのではなく、実際の数値を1桁ずつ解答させる形式だっため、より正確な計算能力が求められた。
問3は、計測したデータからその現象が生じた理由を答える現象把握の問題であった。運動方程式の理解と、そのうえで実験において何が変化したかを考慮できる能力の2つが問われた。
問4は、計測したデータを読み取り数値計算をする問題である。正確な計算能力が求められる問題であった。
問5は、エネルギーの基本知識が身についていれば解ける問題であった。 

 

◇新高3生アドバイス

◆大学入学共通テストも教科書からの出題
2021年から、これまでのセンター試験にかわって大学入学共通テストが始まりました。共通テストでは新傾向といわれる問題が出題され、今までのセンター試験と問われている能力にいくらかの違いがあります。たとえば、近年のセンター試験でも実験や現象に関連した問題は出題されていましたが、共通テストでは、実際に実験を行いそのデータを処理する能力まで問われるようになりました。このような問題を解くためには、自然現象に対して興味をもって観察し、考察する力が必要になります。日頃から実験での体験や映像で目にしたことを深く考察することを怠らないようにし、実験や参考の項目も含め教科書の隅から隅まで目を通しておきましょう。

◆現象を物理学的に正しく捉えることを心がける
「物理基礎」は、力学、熱、波動、電磁気、エネルギーの利用などを扱います。専門的な内容は「物理」で扱うため、物理基礎は日常的な内容が中心となります。「物理」のように、計算を通じて複雑な現象を解析する問題はほとんどありません。「物理基礎」においては「自然現象を物理学的に捉えることができるか」が主題とされており、計算はわずかです。数学と異なり、自然現象を扱っているため、物理計算には現象にそった意味合いがあります。ただ解法を覚えるだけでなく、式の意味の理解に努めましょう。教科書等では、図や写真を多用して現象の捉え方を丁寧に説明しています。計算問題を解く前に、時間の経過とともにどのように現象が起こっていくのかを想像するようにしましょう。

◆基本問題から解いていく
現象の捉え方についての考察をしてから問題演習を行うと「物理基礎」に関する理解が深まります。いきなり実践的な問題を解くのではなく、教科書の例題のような基本問題から始めるのが重要です。演習の際には「解説を読んでわかった」で終わりにすることなく「現象を物理学的に正確に捉えられているか」を自問自答しながら慎重に進めていきましょう。「答えが出たらおしまい」という考え方を捨て、「何が原因で、何が起きたのか」を丁寧にひとつひとつ明らかにしましょう。

◆模試を受験して、共通テストの出題形式と傾向に慣れる
物理基礎の学力が身についたとしても、共通テストの出題傾向や形式に戸惑って実力が十分に発揮できないと、それまでの努力が報われません。また、「物理基礎」とそれ以外の基礎科目を合わせて解答時間が60分なので、時間配分にも慣れておかないといけません。共通テスト本番で実力を発揮するためにも、出題形式や出題範囲が同じ「共通テスト本番レベル模試」を受験し、共通テストの出題形式や時間配分に慣れておきましょう。1年分の過去問しか存在しない現在、全国統一高校生テストを含めて年間6回実施される「共通テスト本番レベル模試」は有効な演習の機会となります。もちろん、模試は受けっぱなしにするのではなく、不正解だった問題や偶然正解した問題について復習することも重要です。出来なかった問題を復習し、類題が解けるようになれば、更なる高得点が期待できます。

 

◇新高2生アドバイス

◆大学入学共通テストも教科書からの出題
2021年から、これまでのセンター試験にかわって大学入学共通テストが始まりました。共通テストでは新傾向といわれる問題が出題され、今までのセンター試験と問われている能力にいくらかの違いがあります。たとえば、近年のセンター試験でも実験や現象に関連した問題は出題されていましたが、共通テストでは、実際に実験を行いそのデータを処理する能力まで問われるようになりました。このような問題を解くためには、自然現象に対して興味をもって観察し、考察する力が必要になります。日頃から実験での体験や映像で目にしたことを深く考察することを怠らないようにし、実験や参考の項目も含め教科書の隅から隅まで目を通しておきましょう。

◆物理基礎とは
「物理基礎」は、力学、熱、波動、電磁気、エネルギーの利用などを扱います。さらに専門的な科目である「物理」があるため、「物理基礎」は日常的な内容が中心となります。物理は、教科書等に出てくる知識や式を記憶するだけでできるようになる科目ではありません。物理現象や式の意味を正しく理解し、整理することが必要です。

◆中学理科の物理分野を確認しておく
「物理基礎」の内容は、中学校で学んだ理科の物理分野が基礎となります。物理は積み上げ型の科目ですから、基礎となる中学理科の理解が不十分だと、「物理基礎」の理解も難しくなります。したがって、「物理基礎」の学習を始める前にまず行うことは、中学理科の復習です。中学理科では、力学、波動、電磁気などの内容を学んでいます。中学の内容だからと言って軽んじることなく、復習してみると忘れている知識やあいまいな内容がいくつもあることに気づかされるはずです。このような不完全な学習項目をそのままにしておかず、復習してより理解を深めることで、「物理基礎」の学習のスタートラインに立てると言えます。

◆まず授業や教科書を活用する
大学入学共通テストになってテスト形式が様変わりしても、物理基礎の出題範囲は変わりません。「物理基礎」の学力を向上させるためには、まず教科書の内容を十分に理解することが大切です。そのためには「物理基礎」の授業をしっかりと活用することが重要です。授業の予習・復習によって「物理基礎」の学力を身につけ、教科書の演習問題を解けるようにしておく必要があります。一見、地味に感じるかもしれませんが、物理は積み上げ型の科目です。地道な努力の積み上げが合格につながります。

 

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2021年 1月 17日 【数学ⅡB】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】三角関数、指数・対数関数
[1](三角関数)
三角関数の合成を通じて値域を調べる問題である。(i)は基本的だが、(ii)(iii)でcosへの合成、係数が文字のままでの考察などが求められる。不慣れな受験生が多くいたと思われる。
[2](指数関数・対数関数)
指数関数を含む2つの関数f(x)、g(x)の性質を、太郎と花子、2人の生徒の会話から考察する問題である。三角関数との類似性を考察する(2)以降の問題は難易度が高い。

【第2問】微分法・積分法
放物線や3次関数の表すグラフの接線、および面積などに関する考察である。会話文、道具を用いた実験などの新傾向の出題形式は見られなかった。計算量が多くなりがちな内容で、誘導の意図を十分に把握したり、面積の計算などでの工夫をしたりすることが必要不可欠である。

【第3問】確率分布と統計的な推測(選択問題)
ある高校の生徒の読書時間に関する調査の問題である。標準的な計算が中心ではあるが、数値を求めるよりも、結果がどのような関係になるかを選択肢で選ぶ形式の問題が多くなっている。


【第4問】数列(選択問題)
ある関係式を満たす等差数列、等比数列の問題である。丁寧な誘導があり、計算量はそれほど多くはないが、文字の種類が多く、煩雑に見える。後半の問題は数列の性質が問われており、難しく感じられるかもしれない。


【第5問】ベクトル(選択問題)
正五角形を利用した平面ベクトルの問題から始まり、正十二面体を利用した空間ベクトルの問題へと誘導される問題である。図が与えられてはいるが、正十二面体の扱いについて類題の経験が無く、戸惑った受験生も多かったであろう。計算量はそれほど多くはない。

 

◇新高3生アドバイス

大学入学共通テストの数学II・Bでは、数学I・Aよりも発展的な出題が多い一方、数学I・Aの学習を土台としているため、数学I・Aが未完成な状態では高得点は望めません。まずは、できるだけ早く数学I・Aの基礎を完璧なものにしましょう。その上で、数学II・Bの基礎を固めていくことが、効率的な学習となり、総合的な数学の力を自分のものにしていくことに繋がります。
数学II・Bのそれぞれの分野において、基礎・基本を身につける上で重要なポイントは以下の通りです。

◆方程式・式と証明
3次式の展開・因数分解、二項定理、整式の除法について、しっかりと理解しておく必要があります。特に整式の除法は、剰余の定理、因数定理の導出の基となるものなので、原理からしっかりと理解を深めておきましょう。

◆三角関数
加法定理から派生する倍角公式などは丸暗記でなく、導出過程も含めて理解し、さらに実際に使いこなせるレベルにまで達する必要があります。求めるものによって、適切な式変形が素早く出来るように、まず加法定理を完全に理解しましょう。

◆指数・対数関数
指数法則、およびそこから導かれる対数計算、底の変換の計算などがいかに正確に素早くできるかがポイントです。指数や対数の底の大きさによる大小の場合分けや、対数の真数条件などの基本事項を理解した上で、計算のスピードを上げる練習をしましょう。

◆図形と方程式
座標平面上における2直線の平行条件・垂直条件や、点と直線の距離、円の方程式の求め方は必ず理解しておきましょう。また、領域における最大・最小問題は、文字のとり得る値や不等号の向きに注意して正しく図を描くことが重要になります。図から大小が容易に判断できない場合には、計算で比較を行うなど臨機応変な解法が取れるようにしましょう。

◆微分法・積分法
関数とその導関数の対応について、グラフによる視覚的な理解をしておくことが重要です。また、面積の積分計算も確実にできるようにしておく必要があります。面積を求める領域の把握が第一歩となるので、日ごろから面倒がらずに図を描く習慣を身につけましょう。

◆数列
等差数列、等比数列の決定とその和、漸化式、群数列など出題テーマが多岐にわたる分野ですが、いずれにおいても項の対応(規則性)を考えることが重要です。日ごろから具体的に項を書き並べて考える習慣を身につけましょう。

◆ベクトル
内積計算、2直線の交点の位置ベクトル、ベクトルの垂直・平行条件、共線条件、共面条件などを押さえておく必要があります。一つ一つ整理して、確実に理解しましょう。

これらの分野を効率よく学習するには、いきなり入試レベルの問題に取り組むのではなく、教科書の例題、練習問題、節末問題、章末問題と、少しずつステップアップしていくのが一番の近道です。「計算を最後までやり抜く」ことや「図やグラフを描いて考える」ことを積み重ね、早期に基礎を確固たるものにするために、問題演習を繰り返しましょう。

物事を理解するとは、その道理や筋道がわかり、自ら使いこなすことができるようになることです。解法の暗記に頼るのではなく、公式や解法の原理を理解してから先に進むような勉強を繰り返すことで、受験だけでなく、将来社会に出てからも役立つ本当の力をつけることができます。
数学II・Bの問題は、数学I・A以上に抽象的に考えさせる問題が多く、また計算量も多いため、時間が足りないと感じることも多いと思います。大学入学共通テスト対策としては、限られた時間で正確に解けるように演習を繰り返すことが欠かせません。

東進では「全国統一高校生テスト」を含めて年6回実施される「共通テスト本番レベル模試」があります。大学入学共通テストの傾向や自分の現在の力を知り、さらに不得意分野・弱点を明確にして大学入学共通テスト対策を進めていきましょう。 

 

◇新高2生アドバイス

大学入学共通テストの数学II・Bでは、授業風景や日常生活に関する対話形式の問題、および1つの問題に対して複数の方針で考える問題の出題が予想され、長い問題文から必要な情報を読み取って解き進める力、問題を深く考え考察する力が要求されます。自分自身の情報を読み取るスピードを把握した上で、与えられた情報をより速く正確に読み取って解き進める力を身につけていく必要があります。そのためにも、まずはその土台となる数学I・Aと数学II・Bの基礎・基本を確実に理解することが重要です。
数学I・Aの基礎・基本を確実にした後、数学II・Bのそれぞれの分野において、新高2生の今から身につけておくべきことは以下のとおりです。

◆方程式・式と証明
3次式の展開・因数分解、二項定理、整式の除法について、しっかりと理解しておく必要があります。特に整式の除法は、剰余の定理、因数定理の導出の基となるものなので、まずはその原理をしっかりと理解しましょう。

◆三角関数
加法定理から派生する倍角公式などを丸暗記でなく、導出過程も含めて理解することが重要です。まずは加法定理を正確に覚え、他の公式が自由に導出できるように式変形する練習を積みましょう。

◆指数・対数関数
指数法則、およびそこから導かれる対数の性質、底の変換などをまず理解しましょう。さらに、底の大きさによる増減、対数の真数条件なども押さえながら素早く正確に計算する習慣を身につけましょう。

◆図形と方程式
座標平面上における2直線の平行条件・垂直条件や、点と直線の距離、円の方程式の求め方をまず理解しましょう。そして、図を視覚的に捉える方法、数式で表現する方法の双方をしっかりと鍛えましょう。

◆微分法・積分法
関数とその導関数の対応について、グラフによる視覚的な理解をしておくことが重要です。また、面積の積分計算も確実にできるようにしておく必要があります。まずは、面積を求める際の領域を正確に把握できるように、グラフを正確に描く習慣を身につけましょう。

◆数列
項の対応(規則性)を考えることが最も重要です。公式を丸暗記するのではなく、書き並べて考えるなどの習慣を身につけましょう。

◆ベクトル
ベクトルも図形問題なので、図を描いて考えることが基本です。点がその図の中のどのような位置にあるのかを常に意識しながら解き進めるようにしましょう。

入試レベルの問題に取り組むために、まず今すべきことは数学I・Aを完璧にすること数学II・Bの基本を確実に身につけることです。教科書の例題、練習問題、節末問題、章末問題レベルへと、少しずつステップアップして学習することが、実力を高める一番の近道です。
同時に「計算を最後までやり抜く」、「図やグラフを描いて考える」といった基本的なことを一つ一つ確実に積み重ねることによって、しっかりとした基礎力を高2の時点から養成しましょう。
物事を理解するとは、その道理や筋道がわかり、自ら使いこなすことができるようになることです。解法の暗記に頼るのではなく、公式や解法の原理をきちんと理解してから先に進む勉強を繰り返すことで、受験だけでなく、将来社会に出てからも役立つ本当の力を身につけることができます。

東進では高2生向けに「全国統一高校生テスト(高2生部門)」をはじめ、「高校レベル記述模試」「大学合格基礎力判定テスト」などを用意しています。自分の現在の力を知り、さらに不得意分野、弱点を明確にして本格的な大学受験対策に向けて大いに役立ててください。そのためにも、模試は毎回欠かさず受験するようにしましょう。
さらに自信のある人は「全国統一高校生テスト(高2生部門)」に加えて、受験学年と同じ「共通テスト本番レベル模試」も受験しましょう。真剣に問題に取り組む時間は、学力を伸ばす絶好の機会です。

 

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2021年 1月 17日 【数学ⅠA】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】 2次方程式・図形と計量
[1](2次方程式)
2次方程式の解についての問題であり、その解を利用した数値評価や、有理数解をもつ条件を調べる問題である。会話文が挿入されており、解答するヒントになっている。

[2](図形と計量)
三角形と、その各辺の外側に正方形を書いてできる六角形に関する問題が出題された。面積計算や面積の大小関係などを考察する。実は同じ面積の三角形が4つあり、それに気づけば早い。類題の経験で差が付きそうな問題である。

【第2問】 2次関数・データの分析
[1](2次関数)
陸上競技の短距離走で、ストライドとピッチの関係を分析して、最速のタイムを調べる問題である。具体的なデータにより、その関係が単純な関数(一次関数)になるとして考える。扱われている関数は簡単であるが、『仮定』の表現が多く、戸惑うかもしれない。


[2](データの分析) 
第1次産業、第2次産業、第3次産業の3つの分類と、産業ごとの就業者数に関するデータを分析する問題である。箱ひげ図やヒストグラム、散布図が多く利用されており、素早く正確にグラフを読み取る力が必要であろう。散布図は特徴が強く出ていないものが多いので注意を要する。


【第3問】 場合の数と確率 (選択問題)
複数の箱からくじを引く試行に関する、条件付き確率についての問題。太郎と花子、2人の生徒が条件付き確率の性質に関して考察し、会話の内容をもとに問題を解き進める。試行調査でも出題された形式である。計算量が極端に多いわけではないものの、問題文の分量が多くなった分、問題の理解に苦労する、あるいは時間を取られる受験生が多いものと思われる。


【第4問】 整数の性質 (選択問題)
1次不定方程式の整数解に関する問題。点の移動の規則から方程式を通じた考察につながる。これは、平成30年度の試行調査の問題と同様の形式である。計算量は標準的だが、問題文が読み取れずに序盤の設問でもつまずく受験生はいることと思われる。


【第5問】 図形の性質 (選択問題)
平面図形に関する問題。図形の内接円、外接円やその性質に関する考察を行う。文章の正誤を判定する問題が出題されたものの、試行調査に見られた生徒の証明を補完する形式、あるいはコンピュータによる図形の描写を扱った設問などはなかった。

 

◇新高3生アドバイス

大学入学共通テストの数学I・Aでは、その年の問題の難易度変化に関わらず高得点をとることを考えて準備しておくようにしましょう。数学I・Aは、高校数学の土台ともいうべき分野なので、大学入学共通テストにおいても基本の理解を問う出題が多く含まれます。大切なのは、基本を早期に確実に理解し、問題演習を繰り返し、限られた時間内で正答を確実に導く力を養うことです。
各分野毎に学習していく上で重要なポイントは以下の通りです。

◆数と式、集合と命題
絶対値記号を中の符号で場合分けをして外す、代入計算を式変形によって行う、複数の不等式をすべて満たす範囲を数直線を用いて考える、などといった基本動作を確実にできるようにしましょう。また、必要条件か十分条件かの判定は、集合の包含関係や数直線を用いて視覚的に捉えることが有効です。覚えるのではなく理解に努めることが大切で、一度理解してしまえば、確実に得点できる分野です。勘に頼ることなく、命題の真偽から考える習慣を普段からしっかりと身につけましょう。

◆2次関数
グラフを描きイメージしながら解き進められるかどうかがポイントです。2次関数のグラフが軸を中心として線対称であることを利用した最大・最小問題、2次関数のグラフと2次方程式・不等式の解の相互間の言い換えなどをグラフを描いて考える習慣を身につけましょう。

◆図形と計量
正弦定理や余弦定理など、三角比の基本公式を身につけることが最も重要です。それに加えて、常に図形問題では自分で図を描いて考えることが基本です。なるべく大きく図を描き、解き進めていく中で分かった長さなどの情報を書き込んでいく習慣を身につけましょう。

◆データの分析
多くの用語が出てくるので、まずはそれぞれの用語の定義を正しく覚えることが重要です。用語の定義を正確に覚えた上で、代表値などの値の計算、そして度数分布表や箱ひげ図、散布図などからデータの特徴を読み取る練習を重ねましょう。

◆場合の数と確率
公式に頼るのではなく、樹形図などから数え上げの原理を理解することが極めて重要です。併せて他分野以上に状況を言い換える力も求められます。考え方を理解しながら学習しましょう。

◆整数の性質
約数・倍数の考え方、ユークリッドの互除法、不定方程式の解、n進法の考え方を理解したうえで、論理的に解き進めていく力が必要になります。日頃の学習では、一つ一つの式変形の意味を明確にしながら解き進めることを繰り返しましょう。

◆図形の性質
三角形や円の性質を図と合わせてきちんと理解しているかが重要です。図形と計量と同様、図を描いて等しい角や長さ、相似などを見抜くことができるように練習を重ねましょう。

各分野を効率よく学習するには、いきなり入試レベルの問題に取り組むのではなく、教科書の例題、練習問題、節末問題、章末問題レベルへと、少しずつステップアップしていくのが一番の近道です。大学入学共通テストでは、対話形式で問題解決を行う問題、PC画面上で関数のグラフや図形を動かすときの考察を行う問題、日常生活(学校生活)での数学の活用の場面を切り取った問題、など従来のセンター試験よりも出題の幅が大きく拡がりますが、まずは「計算を最後までやり抜く」「図やグラフを描いて考える」といった基本的なことを地道に積み重ねることによって、確固たる基礎を身につけましょう。また、解法の暗記に頼るのではなく、公式や解法の原理をきちんと理解してから先に進むような勉強を心がけましょう。物事を理解するとは、その道理や筋道がわかり、自ら考えることができるようになることです。理解して先に進むような勉強を繰り返すことで、受験だけでなく、将来社会に出てからも役立つ本当の力をつけることができます。

東進では「全国統一高校生テスト」を含めて年6回実施される「共通テスト本番レベル模試」があります。大学入学共通テストの傾向や自分の現在の力を知り、さらに不得意分野、弱点を明確にして大学入学共通テスト対策を早期に進めましょう。

 

◇新高2生アドバイス

大学入学共通テストの数学I・Aでは、従来のセンター試験とは問題の設定が変わります。授業風景や日常生活に関する対話などの長い問題文から、必要な情報を読み取って解き進める力が要求されます。自分自身の情報を読み取るスピードを把握した上で、与えられた情報をより速く正確に読み取って解き進める力を身につけていく必要があります。そのためにも、まずはその土台となる数学I・A、数学II・Bの基礎・基本を確実に理解することが重要です。
数学I・Aのそれぞれの分野において、新高2生が今から身につけておくべきことは以下のとおりです。

◆数と式
絶対値記号を中の符号で場合分けをして外す、代入計算を式変形によって行う、複数の不等式をすべて満たす範囲を数直線を用いて考える、などといった基本動作をまず身につけましょう。

◆集合と命題
必要条件か十分条件かの判定は、集合の包含関係や数直線を用いて視覚的に捉えることが有効です。覚えるのではなく理解に努めることが大切で、一度理解してしまえば、確実に得点できる分野です。勘に頼ることなく、命題の真偽から考える習慣を普段からしっかりと身につけていきましょう。

◆2次関数
この分野はグラフを描いて、イメージして解き進められるかどうかがポイントです。グラフを描いて考える習慣を身につけましょう。

◆図形と計量
図形問題は図を描いて考えることが基本です。なるべく大きく図を描き、解き進めていく中で判明した長さなどの情報を書き込んでいく習慣を身につけましょう。

◆データの分析
まずは用語の定義を正確に覚えることが重要です。用語を覚えた上で、代表値などの値の計算、度数分布表や箱ひげ図、散布図などからデータの特徴を読み取る練習を重ねましょう。

◆場合の数と確率
公式に頼るのではなく、樹形図などから数え上げの原理を理解することが極めて重要です。全てを書き上げようとする姿勢の中で、順列や組み合わせの考え方を身につけましょう。

◆整数の性質
約数・倍数の考え方、ユークリッドの互除法、n進法の考え方をそれぞれ原理から理解することが重要です。それぞれの式変形が何を意味するか、丁寧に確認しながら原理から理解しましょう。

◆図形の性質
三角形や円の性質を図と合わせて理解しましょう。図形と計量と同様、図を描いて解き進めていく中で等しい角や長さ、あるいは相似などを見抜く練習を重ねることが重要です。

入試レベルの問題に取り組むためにまず今すべきことは、基本を確実に身につけることです。教科書の例題、練習問題、節末問題、章末問題レベルへと、少しずつステップアップして学習していくことが、実力を高める一番の近道です。「計算を最後までやり抜く」「図やグラフを描いて考える」といった基本的なことを地道に積み重ねることによって、確固たる基礎を養成しましょう。また、解法の暗記に頼るのではなく、公式や解法の原理をきちんと理解してから先に進むような勉強を心がけましょう。物事を理解するとは、その道理や筋道がわかり、自ら考え使いこなすことができるようになることです。理解して先に進むような勉強を繰り返すことで、受験だけでなく、将来社会に出てからも役立つ本当の力をつけることができます。

東進では「全国統一高校生テスト」をはじめ、「高校レベル記述模試」「大学合格基礎力判定テスト」などを用意しています。自分の現在の力を知り、さらに不得意分野、弱点を明確にして本格的な大学受験対策に向けて大いに役立ててください。そのためにも、模試は毎回欠かさず受験するようにしましょう。
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2021年 1月 17日 【英語リスニング】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】
A 短い発話の内容に合う英文を選ぶ
B 短い発話の内容に合う絵などを選ぶ
A、Bいずれも短い発話を聞き、発話内容の概要や要点を正しく把握した上で最も適切な選択肢を選択する問題。読み上げ文はすべて20語以内と短く、使用される語句も英検3級~準2級レベルの平易なものであったが、発話内容と選択肢を正確に理解しなければ選択肢を1つに絞ることが難しかったであろう。

【第2問】
短い対話の内容に合う絵などを選ぶ

短い対話とそれについての問いを聞き、最も適切なイラストや図、場所を選ぶ問題が4題出題された。あらかじめ日本語で書かれている対話の場面をヒントに、状況を正しく理解し、イラストや図、場所の差異を判断する力が問われる。スクリプトではイラストの内容を直接説明していない設問もあるため、正しい解答を類推する力も求められている。

【第3問】
短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ

短い対話を聞き、その内容についての質問に対する答えを選ぶ問題が6題出題された。昨年までの第3問Aに類似する形式だが、今年度は対話の場面があらかじめ日本語で書かれていたので、状況は類推しやすくなっている。一方で大問中の設問数は6問と多めであるため、即座に頭を切り替えていくことが重要となる。

【第4問】
A やや長めの発話の内容に沿って、情報を整理する

B 複数の発話を比較して、条件に最もふさわしい発話を選ぶ
Aはやや長めの発話を聞き、ワークシートのグラフや図表の空所に正しい情報を当てはめる問題であった。Bは複数の発話を聞き、与えられた条件に最も合う発話を選択する問題であった。いずれも読み上げられる英文を、状況・条件に基づいて比較し、判断する力が問われる。

【第5問】
社会的話題に関する講義を聞き、質問に対する答えを選ぶ

幸福感についての講義を聞き、その内容をまとめたワークシート(講義メモ)を完成させる問題や、講義の内容と一致する選択肢を選ぶ問題が出題された。また、与えられたグラフを見ながら講義の続きを聞き、どのようなことが言えるかを答える問題も出題された。英語で行われる講義を聞き、概要や要点を捉えて内容をまとめる力や、図表の情報と組み合わせて総合的に判断する力が問われている。

【第6問】
A 2人の会話を聞いて、質問に対する答えを選ぶ

B 長めの会話・議論を聞いて、質問に対する答えを選ぶ
Aは異なる意見をもつ2人の会話を聞き、話者の発話の要点を問う問題であった。Bは4人の意見交換を聞き、A同様に話者の要点を問う問題が出題されたのに加え、複数のグラフや図を識別する問題も出題された。話者の立場や意見を正しく把握する力、会話の概要や要点を理解して、情報を整理する力が問われる。

 

◇新高3生アドバイス

今年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、多くの大学でリスニングとリーディングの得点比率が1対1となります。そのため、しっかりとしたリスニング対策をすることが重要です。共通テストリスニングの特徴としては、英検2級レベルまでの語彙が範囲となること、英文が一度しか読み上げられないパートがある(第3問~第6問)こと、などが挙げられます。

【今後の学習方針】
 リスニングの対策として、まずは話されている内容を理解するために必要な語彙力、文法力を固めることが大切です。リーディングパートにも通じることですが、共通テストリスニングでは、語彙や文法の知識は習得できている前提で、その知識を「正しく」理解し活用できているか、その知識を使って情報を整理できるか、といった力が問われます。知識をアウトプットする練習に時間を充てるためにも、遅くとも高3の1学期までには英検2級レベルの語彙や英文法の学習は一通り終えましょう。既に終えた人も二巡三巡と繰り返し、知識を盤石なものにしていきましょう。

【学習法アドバイス】
 リスニングの力は、英語を聞かなければ伸ばすことはできません。したがって、日頃から習慣的にネイティブの英語を聞く訓練を積んでいくことが大切です。1日10分でも、継続して耳を鍛えることがリスニング力の向上につながります。現在高2生である皆さんは、今日からでも「聞く訓練」を始めていきましょう。素材は何でもかまいませんが、聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返し聞いて、英語独特のリズムとイントネーションを身につけるようにしましょう。以前に解いたことのある模試の音声や、学校の教科書の音源等も積極的に活用してください。
 短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行い、英語を英語の語順のまま処理していく力を高めましょう。耳を慣らすためには、漫然と音を聞くのではなく、積極的にその音をまねて自分でも発音してみることが効果的です。文法や語彙の学習時にもしっかり声を出して読み、教科書の英語本文も声に出して繰り返し読む練習をしましょう。ただ読むだけではなく、意味を意識しながら読むこと、できるだけ元の音源のスピードや発音に近づけて読むことで、よりリスニング力が高まります。
 また、試験では、常に展開を予測しながら能動的に耳を傾ける姿勢が大切です。すべてを聞き取ろうとするのではなく、何を聞き取るべきなのか、聞き取るポイントを定めて聞く練習をしましょう。模試を定期的に受験し、実践形式で練習を重ねてください。

 

◇新高2生アドバイス

今年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、多くの大学でリスニングとリーディングの得点比率が1対1となります。そのため、しっかりとしたリスニング対策をすることが重要です。これからの日々の学習の中に、リスニング対策の時間も組み込んでいきましょう。

【今後の学習方針】
 リスニングで話されている内容を理解するためには、まず語彙力、文法力を固めることが必要になります。リーディングパートにも通じることですが、共通テストリスニングでは、語彙や文法の知識は習得できているという前提で、その知識を「正しく」理解し活用できているか、その知識を使って情報を整理できるか、といった力が問われます。知識をアウトプットする練習に時間を充てるためにも、高1のうちに英検準2級~2級レベルの語彙や英文法の学習を一通り終わらせ、高2では、より多くの英語に触れる中でその内容を二巡三巡と繰り返して知識を盤石なものにしていくことが理想的です。

【学習法アドバイス】
 リスニングの力は、英語を聞かなければ伸ばすことはできません。したがって、日頃から習慣的にネイティブの英語を聞く訓練を積んでいくことが大切です。1日10分でも、継続して耳を鍛えることがリスニング力の向上につながります。素材は何でもかまいませんが、聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返し聞いて、英語独特のリズムとイントネーションを身につけるようにしましょう。学校の教科書の音源や、以前に解いたことのある模試などの音源も積極的に活用してください。
 短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行い、英語を英語の語順のまま処理していく力を高めましょう。耳を慣らすためには、漫然と音を聞くのではなく、積極的にその音をまねて自分でも発音してみることが効果的です。文法や語彙の学習時にもしっかり声を出して読み、教科書の英語本文も声に出して繰り返し読む練習をしましょう。ただ読むだけではなく、意味を意識しながら読むこと、できるだけ元の音源のスピードや発音に近づけて読むことで、よりリスニング力が高まります。また、試験では、常に展開を予測しながら能動的に耳を傾ける姿勢が大切です。すべてを聞き取ろうとするのではなく、何を聞き取るべきなのか、聞き取るポイントを定めて聞く練習をしましょう。模試を定期的に受験し、実践形式で練習を重ねてください。

 

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2021年 1月 17日 【英語リーディング】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】A ショートメールの読み取り B ウェブサイトの読み取り
Aはショートメールを読み、やり取りの内容を読み取る問題。Bはウェブサイトを読み、必要な情報を探し出す問題。ほかの大問に比べ英文のレベルは易しめだが、Aではショートメッセージの内容を踏まえて次にくるであろう返答を選択するなど、与えられた情報から解答を推測する力が求められるようになっている。

【第2問】A データとコメントの読み取り B メール文の読み取り
Aはバンド大会のスコア結果とジャッジの評価を読み、得られる情報から論理的に推測をしたり、客観的事実と意見の区別をしたりする問題。スコア結果とジャッジの評価を両方参照して答える必要がある。Bは新しい学校方針に関するメールのやり取りを読み、客観的事実と書き手の意見の区別をしたり、書き手の考えを読み取ったりする問題。A・Bどちらも語数は少なく英語も易しいが、内容を理解したうえでの思考力・判断力によって差がつく問題。

【第3問】A ウェブサイトの読み取り B 通信文の読み取り
Aは旅行に関するウェブサイトを読み、記事内の意見と情報を正しく判断することが求められる問題。ウェブサイトに挿入された図の情報をもとに時間を計算しなければならない出題がある。Bはボランティア活動の募集に関する学校のニュースレターを読み、文章の中での時系列に沿って選択肢を並び替えたり、正しい内容を読み取ったりする問題。段落ごとの内容を順序だてて理解する必要がある。

【第4問】複数情報と図表の総合的な読み取り
メールのやり取りと、添付された図表を見て、やり取りの趣旨を読み取る問題。2通のメールの内容を照合して判断する問題や、メールの本文と時刻表やグラフの情報を組み合わせて答える問題のほか、メールの趣旨から考えられる提案を推測して答える問題など、複数の情報源の中から必要な情報を読み取り、総合的に判断する思考力が問われている。

【第5問】レポート文の読み取り
プレゼンテーションコンテストに参加する準備として、ある人物について書かれたレポート記事を読み、出来事を時系列に沿って整理したり、プレゼンテーションスライドの空所にあてはまる内容を選択したりする問題。複数の選択肢を解答する問題や登場人物を整理する問題など、新しい出題形式が見られた。文中の出来事を1つずつ追いながら、本文の概要を理解する力が求められる。

【第6問】A 説明的文章の読み取り B 説明的文章の読み取り
説明的文章を読み、その要点や概要を把握する問題。Aはスポーツの安全性についての記事をもとに、概要をまとめたポスターを完成させる問題が出題されている。また、Bでは甘味料についての英文を読んで、内容についての質問に答える問題や表をまとめる問題が出題されている。単に英文を理解するだけでなく、文章の論理展開を把握したり、要約したりする力が問われている。

 

◇新高3生アドバイス

今年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)リーディングでは、長文読解が中心となります。従来のセンター試験の第1問や第2問にあたる、発音・アクセントや文法・語法の知識を直接問う問題は出題されなくなりましたが、だからといって語彙や文法の重要性が低くなったわけではありません。与えられた英文・イラスト・グラフなどから必要な情報・概要・意図などを把握する応用問題に対処するためには、確かな文法・語法の知識が基盤となります。また、問題の総語数も従来より増加したため、短時間で多くの情報を処理する能力が必要になります。

【今後の学習方針】
 対策として必要なことは、まず語彙や文法の知識を盤石なものにすること。そしてその知識を「正しく」「迅速に」活用できるようになるためにも、たくさんの英文を読む練習をすることです。遅くとも高3の1学期までには英検2級レベルの語彙や英文法の学習を一通り終えましょう。既に終えた人も二巡三巡と繰り返し、知識を盤石なものにしていきましょう。

【学習法アドバイス】
 語彙や文法の学習の際には、その意味だけでなく、正しい発音やアクセントを意識しながら声に出して覚えていくことが有効です。正しい音が定着することで、「リスニング」パートにも知識を活かすことができます。1日に学習する量の目安を決め、それが習慣になるくらい、毎日学習を継続してください。1日の中で、朝の起床後、夜の就寝前、など複数回学習の時間を確保しそれを習慣化することで、反復練習となり知識が定着しやすくなります。受験の最後の1日まで、この習慣を必ず続けることが重要です。
 語彙や文法の知識が身についてきたら、長文読解において、文構造を正しく捉える力や情報を整理する力を鍛えていきましょう。そのためには、英文を読む際に、主語・述語・修飾関係などに注意して読み解く訓練をすることが重要です。英文の構造や内容を把握した上で、音読練習をしていきましょう。何度も音読することで、構文の型が定着するだけでなく、英文理解のスピードを上げることにもつながります。また、正確な内容把握のためには、誰が、どういった主旨の発言をしているのか、そのトピックに対して賛成なのか反対なのか、その内容は事実なのか意見なのか、といった情報を整理し、主張を簡潔にまとめる練習も有効です。まずは今回の共通テストの復習をしっかり行ったうえで、模試をできるだけ多く受験し、実践形式での経験を重ねていきましょう。

 

◇新高2生アドバイス

今年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)リーディングでは、長文読解が中心となります。従来のセンター試験の第1問や第2問にあたる、発音・アクセントや文法・語法の知識を直接問う問題は出題されなくなりましたが、だからといって語彙や文法の重要性が低くなったわけではありません。与えられた英文・イラスト・グラフなどから必要な情報・概要・意図などを把握する応用問題に対処するためには、確かな文法・語法の知識が基盤となります。また、問題の総語数も従来より増加したため、短時間で多くの情報を処理する能力が必要になります。

【今後の学習方針】
 対策として必要なことは、まず語彙や文法の知識を盤石なものにすること。そしてその知識を「正しく」「迅速に」活用できるようになるためにも、たくさんの英文を読む練習をすることです。高1のうちに英検準2級~2級レベルの語彙や英文法の学習を一通り終わらせ、高2ではより多くの英文に触れつつその内容を二巡三巡と繰り返していきましょう。その後は模試や過去問を利用して、問題を解く経験を積んでいきましょう。

【学習法アドバイス】
 語彙や文法の学習の際には、その意味だけでなく、正しい発音やアクセントを意識しながら声に出して覚えていくことが有効です。正しい音が定着することで、「リスニング」パートにも知識を活かすことができます。1日に学習する量の目安を決め、それが習慣になるくらい、毎日学習を継続してください。この習慣が早いうちに身につくかどうかが、受験成功のカギを握っています。
 語彙や文法の知識が身についてきたら、長文読解において、文構造を正しく捉える力や情報を整理する力を鍛えていきましょう。そのためには、英文を読む際に、主語・述語・修飾関係などに注意して読み解く訓練をすることが重要です。英文の構造や内容を把握した上で、音読練習をしていきましょう。何度も音読することで、構文の型が定着するだけでなく、英文理解のスピードを上げることにもつながります。また、正確な内容把握のためには、誰が、どういった主旨の発言をしているのか、そのトピックに対して賛成なのか反対なのか、その内容は事実なのか意見なのか、といった情報を整理し、主張を簡潔にまとめる練習も有効です。模試を定期的に受験し、実践形式での経験も重ねていきましょう。

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