校舎からのお知らせ | 東進ハイスクール 取手校 大学受験の予備校・塾|茨城県 - Part 443

校舎からのお知らせ 

2021年 1月 17日 【国語】☆共通テスト解答速報☆

◇解答◇設問別解説

【第1問】香川雅信『江戸の妖怪革命』(設問中に芥川龍之介「歯車」)→やや難化
問1の漢字はセンター試験と同様の形式だが、選択肢は1つ減。問2は傍線部Aを含む[3]段落の内容が解答根拠。問3の傍線部B「アルケオロジー的方法」は[7]~[9]段落で説明されている。特に[7]冒頭「アルケオロジーとは、…」で始まる1文の内容をおさえたい。問4は傍線部Cを含む[14]の内容が解答根拠。問5は生徒の「学習の過程」に即して本文理解を深める問題。(ⅰ)は[2]~[5]、(ⅱ)は[12]~[17]という、やや広い範囲の理解が求められている。(ⅲ)は本文[17]の内容と関係する設問だが、設問の【ノート3】で引用されている「歯車」(芥川龍之介)を参照すれば、正答を選べる。

【第2問】加能作次郎「羽織と時計」(設問中に宮島新三郎「師走文壇の一瞥」)→やや難化
大正期の身辺雑記的な心境小説の一節で、語句の意味、心情説明、理由説明など、従来のセンター試験と変わらない形式の設問が中心だが、最後の問6は小説についての評論家の批評を資料として提示して、作品鑑賞を深く問う新傾向の出題となっている。問4、5、6がやや紛らわしく、全体として昨年よりやや難化している。

【第3問】『栄花物語』→やや難化
問1はセンター試験同様の解釈の問題。(イ)(ウ)は重要単語・敬語・文法の知識で解ける。(ア)の「まねび」はやや難。問2の理由説明問題は、直前の「よろしきほどは」を踏まえて考える。問3の傍線部に関する語句や表現の問題は試行調査にもあったが、文法や敬語についてはほぼ問われなかった。②③についての判断がやや難。問4はセンター試験でも出題があった、登場人物に関する説明問題。正解となる⑤は傍線部(イ)の直後の内容に合致する。問5の和歌の説明文を踏まえる問題は、試行調査などでも出ていない新形式。三首の和歌の解釈が正確にできなくてはならない。

【第4問】欧陽脩『欧陽文忠公集』『韓非子』→昨年並み
【問題文Ⅰ】は、昨年の五言古詩に続いて、全22句の欧陽脩の五言古詩で、【問題文Ⅱ】は同じく馬を御する術についての『韓非子』の文章であり、二つの素材の組み合わせであった。問1は「徒(たダ)」「固(もとヨリ)」と同義の字を問う問題、問2は語句の解釈、問3は押韻の問題、問4は返り点の付け方と書き下し文の組み合わせ、問5は送り仮名のない傍線部の解釈、問6は全体の趣旨に関わる問題であった。

 

◇新高3生アドバイス

みなさんが来年受験する大学入学共通テストでは、複数素材(文章・条文・グラフ・表・図・写真・会話など)の出題が想定されています。いくつもの素材を読解して設問を解くわけですから、時間制約の厳しい試験といえるかもしれません。今年度は、2020年度までのセンター試験にかわって初めて「大学入学共通テスト」が実施されましたが、共通テスト2期生となる、みなさんが受験する来年は、今年とは素材の組み合わせが異なる可能性も十分にあります。素材の組み合わせが変われば、問題の見た目の印象は、全く違ったものになるでしょう。したがって、これらに対応する力を付けるためには、いろいろなタイプの複数素材で構成された問題を解く必要があります。ただし、手に入る「共通テスト型」の問題は試行調査の問題を含めてもあまり多くないでしょうから、東進で2カ月に1度実施される「共通テスト型」の模試や、市販の「共通テスト型 問題集」などを利用するとよいでしょう。いろいろなパターンに数多く触れることが目的なので、力がついてから模試を受験しようという考えではなく、可能な限り、受験するようにしましょう。

そして、複数素材の問題に慣れることよりも、もっと重要な、大前提となることがあります。それは、「国語学習の基本は読解力をつけること」であるということです。
どんな出題であっても、「書かれている内容を理解し、設問要求に合致する選択肢を選ぶ」という国語の読解の基本姿勢は変わりません。また、特に古文・漢文においては、身につけなければ、読むことすらできない知識(古文単語・文法力、漢文重要漢字・句法力)があります。これらをきちんと身につけ、読解に使えるようにし、読解の演習を積み重ねることで、国語の読解力を身につけておくことが重要となります。

また、みなさんの先輩が受験していた、センター試験の問題は良質なものが多く、最良の演習素材です。基本的な読解力を身につけたら、まずはセンター試験の過去問で読解力を鍛え、現代文2題・古文1題・漢文1題の4題を80分で解く訓練を行いましょう。加えて、模試で複数素材の問題への対応力を付けていけば、どんなタイプの出題となったとしても、おそれることはありません。大学入学共通テストまであと1年、次のアドバイスを参考にして、計画的に勉強を進めていきましょう。

■現代文
 第1問では「論理的な文章」「実用的な文章」、またはこれらの文章を組み合わせた問題が、複数素材で出題される見込みです。抽象度が高く、論理力思考力が問われる評論を読み解く力があれば、「論理的な文章」「実用的な文章」の読解は容易です。センター試験の過去問を利用して読解力・論理的思考力を鍛え、模試など共通テスト型問題の受験をして複数素材の問題への対応力を高めましょう。また、漢字・語彙といった知識事項に自信が無い人はこれらを固めることが先決です。漢字力・語彙力は、単に漢字問題や語彙問題で点を取れるようになるだけでなく、読解力を根本から支えるものになります。早い段階で漢字と語句の問題集を1冊ずつ仕上げ、それを文章読解の中で活用していく形をとりましょう。

 また、「速く、読み・解く力」を身に付けるためには、まず設問に先に目を通して問われることを予め理解しておき、本文を読みつつ問題がきたら解くという読解法(「読みつつ解く」)を日頃からトレーニングしておくことも重要です。また、複数素材がある場合、それらをどの程度読み込む必要があるかなど(例えば、長い法律の条文の掲載があるが、設問からすると、あるポイントだけを理解すればよいなど)の判断も重要になってきます。そして、本文を読み進めるときはただ目で文字を追うのではなく、キーワードや筆者の主張に線を引く、関連資料のポイントに印をつけておくなど手を動かすことで解答の根拠をすばやく見つけられるように学習を進めていきましょう。


 第2問は、「文学的な文章」からの出題となります。試行調査の第1回では、小説とそれを元にした小説の組み合わせの問題、第2回では、詩とエッセイの組み合わせ問題が出題され、今回の共通テスト本番では、小説と、その小説に関する批評文(設問中)を含んだ問題が出題されました。これらのように、「文学的な文章」においても複数の素材の組み合わせでの出題が想定されますが、文学的な文章でも、本文を「客観的」に読むという読解法には変わりがありません。感情移入をして主観的に読んでしまうと得点は安定しませんから、本文を客観的に正確に読み、事実関係と登場人物の心情をとらえ、選択肢を要素ごとに分けて丁寧に吟味する読解法を身につけていきましょう。
 また語句問題は「辞書的な意味」を答える必要があります。日頃から辞書を引く習慣をつけて語彙力を強化するとともに、詩・短歌・俳句の出題に備えて「国語便覧」などを読む習慣をつけましょう。なお、第2問では、文学評論が出題される可能性もあります。その場合は、論理的な文章の読解の仕方をベースに読解していきましょう。


■古文・漢文
 大学入学共通テストの古文(第3問)・漢文(第4問)の問題は、現代文に比べると旧来のセンター試験との違いは少ないようです。問題演習にセンター試験の過去問は積極的に利用しましょう。古文や漢文は知識・基本事項の比重が大きく、身につけた知識が点数に結び付きやすい科目です。古文であれば、古典文法・古文単語・古典常識・敬語法を、漢文であれば、返り点・重要句法・漢字の用法や読み・重要語など、土台になる知識の完成度が大きなカギを握ります。これらをできるだけ早い時期にマスターすることが大切です。繰り返し確認をしながら、遅くとも夏休みが終わるまでに知識を定着させましょう。知識を身につけた後は、それを駆使してできるだけたくさんの問題を解き、解法の訓練を重ねること、そして、複数素材が問題文や設問文に入ってくる共通テスト型の問題演習を模試などを利用して行うことが必要です。安定した土台の上に、正解を判断するスピードや要領の訓練を重ねることで、常に高得点をとる力を身に付けることができるようになります。

 夏以降は、解法と時間配分の訓練を繰り返して下さい。複数素材を扱った共通テスト対応型の模擬試験は実践演習に最適です。模擬試験は、学習の進捗度・定着度を測定・認識するという意味で大変重要です。自分の学習進捗度合いは計画通りに進んでいるかを客観的に判断するためにも、「全国統一高校生テスト」を含めて隔月で年6回行われる「共通テスト本番レベル模試」を連続して受験していくことで、着実に実力をのばしていきましょう。

 

◇新高2生アドバイス

大学入学共通テストの問題を解いてみた感想は、いかがでしたか? 「国語はなんとかなる」と思っていた人は、ボリュームの多さに圧倒されたかもしれません。いわゆる国語の文章が1種類だけではなく、問題文および設問文に含まれる複数の素材(文章や写真・図・表・会話など)を読み解く問題が出題されます。

 ただし、「大学入学共通テスト」のボリュームや難しさ、いままでイメージしていた国語の問題との違いに圧倒されたとしても、問題文を読み、内容を理解して設問に答えることには変わりがありません。どのような問題が出題されてもベースとなるのは国語力(読解力と語彙力)です。読解力の定着にはある程度の時間が必要なので、他教科との学習バランスを考えてもベースとなる国語力は高2生のうちに確実に身につけてしまいましょう。
「大学入学共通テスト」で高得点を取ることは志望校合格の絶対条件です。ぜひ次のアドバイスを参考にして、高2のうちから、学力大幅アップに向けて、計画的に勉強をすすめていきましょう。


■現代文
 現代文で高得点をとるには、まず本文の正確な「読み」が前提になります。漢字や語句などの知識の習得は、高2の段階での大切な学習の一つです。単に表面的な知識を増やすのではなく、文章を読解していく中で、生きた形で語彙力をつけることを心がけてください。

 次に、「速く読む訓練」を積んでください。解答時間に余裕のない「大学入学共通テスト」に対応するためには、一定以上の読解速度が必要です。これは一朝一夕では身につきません。早いうちから意識して速読する習慣をつけておいてください。また、「論理的な文章」と「文学的な文章」に得意不得意のある人は、安定した成績を取るためにも、早い時期に苦手な分野を集中して学習し、克服しておくようにしましょう。なお、「大学入学共通テスト」からは「実用的な文章」の出題もありますので、国語の勉強だけでなく、「新聞」やいろいろなジャンルの「本」を読むことが結果的に試験対策にもつながります。積極的に読書の習慣を身につけましょう。

 また、模試や過去問などを解いた後は必ず「復習」する習慣を付けましょう。現代文を解きっぱなしにしていては実力はつきません。間違えた箇所の原因を知り、次に同じミスを繰り返さないようにしていくことで、次第に実力がアップしていくのです。
 いずれにせよ、今まで現代文に対して正面から取り組んでいなかった人は、現代文に対する意識を改革してください。大学入試の現代文は、適当な勉強では高得点を取ることができないという事実を知り、きちんと対策を立てていくべきものだという認識を持つこと、そしてそのための基礎力をこの一年間で養成するのだ、というやる気を持って学習に臨みましょう。


■古文・漢文
 まだまだ十分に時間はあるのですが、新高2生の諸君には、できるだけ早く「受験勉強としての古文・漢文」をスタートしてほしいと思います。学校の授業でやっているからOKではなく、「受験勉強としての古文・漢文」の意識を持つことが大切です。
 古文・漢文は、現代文に比べると、土台となる知識の比重が大きい科目です。
 古文であれば、用言の活用と助動詞・助詞を中心にした解釈のための古典文法、500語ほどの重要な古文単語、古典常識、敬語法などです。漢文であれば、返り点をたどりながら本文を読むスピードと書き下し文にできる訓読の力、使役・受身・反語・疑問・否定といった句法の力、漢字の読みや用法の知識などです。もちろん、これらの知識を蓄えることが最終目標ではなく、知識などを駆使して問題を解く力をつけることが最終的な目標です。知識の土台固めは反復して勉強する時間が必要ですので、早く始めた者が勝ちなのです。特に漢文は、「短期間で高得点が取れるようになる」科目ではありますが、それゆえ後回しにしておいて、結局最後まで点数が伸びないという受験生が少なからずいます。高2のうちに、早めに知識をマスターしてしまうつもりで始めましょう。問題演習はまだ焦る必要はありませんから、とにかくこの1年間は、受験勉強本格的始動のための土台固めと位置づけて下さい。

 「大学入学共通テスト」に対する実戦的な対策としては、6月と10月に実施される「全国統一高校生テスト」があります。これによって、大学入学共通テストではどのような出題がされ、どのような力が求められるのかを実際に知ることができます。自信のある人は「全国統一高校生テスト」に加えて、偶数月に実施される、「共通テスト本番レベル模試」も受験しましょう。真剣に問題に取り組む模試の時間は、学力を伸ばす絶好の機会です。自分の現時点の力を知るためにも、学力を伸ばすためにも模試は毎回欠かさず受験するようにしましょう。

◇1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進取手校の新年度特別招待講習開申込開始!

【定員次第〆切】慎一之先生!特別公開授業!受付中!

2021年 1月 17日 【倫理】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】源流思想分野
生徒の会話文とレポートをもとにした試行調査型の大問であったが、小問8問中3問はセンター型の四択問題であった。問1では董仲舒とスンナ派についての知識が問われたほか、正解のペテロもやや細かい事項なので、少し難しい。イスラームで利子が禁じられているという点が問われた問7も、やや難しい。

【第2問】日本思想分野
3部に分割され、それぞれ生徒の調べ学習という形がとられた。オーソドックスな四択問題は1題だけであった。出題内容では、丸山真男・小林秀雄・吉本隆明の3人についての知識が求められた問6は細かい事項が問われたが、それ以外は繰り返し問われてきたものばかりである。出題形式としては、写真資料とそれに対する先生と生徒の説明・感想・疑問を素材とする問2が新形式のものとして目を引く。

【第3問】西洋近現代思想分野
従来のセンター試験と近い形式であった。リード文が置かれ、各小問の形式も、会話文の空欄補充を求める問7・問8を除けば、センター試験で出題されてきたものと同様のものばかりであった。ただ資料文の読解問題が2題置かれており、会話文読解の求められた問7・問8と合わせて、読解力重視の傾向が非常に強かった。国語力のある受験生にとっては、きわめて平易だったであろう。なお、会話文の読解として、吉野源三郎の著書の内容について言及された。

【第4問】青年期・現代社会分野
問1ではリオタールやヨナスが出題された。何度か出題されてきた思想家ではあるが、知らない受験生も多かったであろう。リップマンのステレオタイプについて問われた問3も、判断できなかった受験生が多いと思われる。問6は大問冒頭の会話文と設問中の会話文をともに踏まえて読解することが求められた。問8では初めてベンヤミンが出題として扱われ、事前知識は不要であるものの、受験生にとっては資料文が難しく感じられたであろう。

 

◇新高3生アドバイス

倫理を甘く見ないこと
公民科目の選択者のなかには、世界史や日本史は負担が大きいからという消極的理由で選択する受験生も少なくありません。たしかに教科書の厚さからもわかるとおり、世界史B・日本史Bと比べれば、押さえるべき事項ははるかに少ないです。しかし倫理で学ぶ内容は、普段はあまり考えることもない思想や哲学が中心となっています。きわめて難解な現代思想分野からの出題もあります。基本を押さえて教科書ベースできちんと学習すれば確実に点をとることができますが、安易な気持ちで選択し、まじめに取り組まないのであれば、到底高得点は望めないでしょう。

倫理で必要なのは深い内容理解
倫理はけっして暗記科目ではありません。過去問を眺めてもらえればすぐにわかるはずですが、そこでは人名とキーワードの結びつきなどの断片的な知識だけで解ける単純な設問は圧倒的に少数です。それぞれの思想家がどんな問題意識でどんな課題に取り組み、どんな分析や方向性を提案したのかが深く問われているのです。思想家の名前を暗記できないなどとこぼしているようでは、倫理攻略の入り口にも立っていないと言わざるを得ません。まずは学校の教科書を腰をすえてじっくり読みましょう。それから用語集をこまめに引きながら、一つ一つの言葉の意味を確実に押さえてください。

問題演習で実戦を重ねる
自分ではいちおう理解したつもりなのに、いざ問題を解く段階になると、選択肢の正誤がうまく判定できないという受験生の声を毎年聞きます。そうした受験生は過去問演習が不足しているはずです。倫理では、思想理解におけるありがちな誤解が中心になって誤文がつくられています。したがって、そうした「誤解」をつぶすために、実際の過去問にあたって、誤文の誤文たるゆえんをひとつひとつ理解していく作業が大切になります。過去問の少ない共通テスト対策として、年間6回実施される「東進の共通テスト本番レベル模試」は、年間を通して共通テストと同一レベル・同一形式の問題演習を繰り返します。定期的な受験により、自らの学習到達度を測る物差しともなります。積極的に受験して、ライバルに差をつけてください。

 

◇新高2生アドバイス

思考力重視の共通テスト倫理
共通テストにおいて、倫理の問題は決して易しくありません。思想の本質的な理解を問う問題、具体的事例を用いて考えさせる問題、現代社会の知識が問われる問題、文章や図表の読解問題と、出題形式もバラエティに富んでいます。難解な現代思想分野からも多く出題されますので、単なる暗記科目のつもりでいると、高得点は望めません。ただし、重箱の隅をつつくような悪問が出題されることはありませんから、基本事項をきちんと理解していれば確実に得点を重ねることができるでしょう。共通テストになって、センター試験のときから出題形式の変化とともに、思考力重視という基本はいっそう強まっています。2年生のうちから教科書をじっくりと読んで、思想の大きな流れをつかんでおきましょう。

倫理は私たちの生き方や社会について考える科目です
倫理という科目は、古今東西の哲学や宗教などの様々な思想を扱うほか、青年期の問題や心理学、現代社会の課題と特質といった広範な主題について学ぶ科目です。これらに共通するのは、私たちの生きている社会がどのようなものなのか、そして私たちはどのように生きるべきなのかという大きなテーマです。したがって、倫理という科目は受験科目であると同時に、大人になる前に誰もが深く考えておくべきテーマについて検討する機会を与えてくれる科目でもあります。
2年生のうちには、倫理をあまり受験科目として意識しすぎず、まずは自分でいろいろと考える習慣を身につけましょう。考える習慣を身に付けていくことで、思考の「核」のようなものができ、受験勉強にも必ず生きてきます。
合わせて、東進の「共通テスト本番レベル模試」は、年間を通して共通テストと同一レベル・同一形式の問題演習を繰り返しますので、これを定期的に受験することにより、自らの学習到達度を測る物差しともなります。積極的に受験して、ライバルに差をつけてください。

 

◇1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進取手校の新年度特別招待講習開申込開始!

【定員次第〆切】慎一之先生!特別公開授業!受付中!

2021年 1月 17日 【現代社会】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】権力分立とそのあり方
定期試験の準備という設定だったが、出題は政治思想と司法制度などを中心としたかなりオーソドックスな知識を要求する内容であった。問2および問8は読解力および思考力で解答可能である。問1では福沢諭吉および中江兆民の思想についての理解を求める出題がなされるなど、法律をはじめとした制度や政治思想に関する理論的事項の確実な理解が必要であった。

【第2問】持続可能な開発
ワンガリ・マータイ氏の「MOTTAINAI」を素材に高校生が発表を行うという設定だった。出題の内容は環境問題に関するものだけでなく各国の政治制度や条約に関する内容も含んでいる。問2は思考力により解答するタイプの出題であった。

【第3問】市場経済と政府の役割
現代社会の時間という設定で、6つの会話文を題材にして出題された。経済分野の重要事項が多く出題されている。問6は思考力を問う問題に見えるが、公共財における非競合性と非排除性についての理解を要求する出題となっている。会話文の穴埋め問題が2問あり、知識だけでなく論理的な思考力も必要とされる。

【第4問】現代社会の変容
カードゲームによる勉強という設定で、会話文がリード文になっている。生命倫理、青年期など、現代社会分野からの出題であった。問1は普段から接している略語の正確な理解を問う内容で、確実な学習が必要であった。問2で2018年以来となる防衛機制が出題された。

【第5問】買い物弱者問題
探究学習の課題という設定で、資料読解が中心の出題となっている。問1・2は資料の読解力と思考力に基づいて解答できるが、資料を細かく読み解いて選択肢を吟味する必要があり、時間がかかる設問となっている。問3は「公正としての正義」が取り上げられているが、「再分配」の正確な理解があれば解答可能であった。

 

◇新高3生アドバイス

新高3生アドバイス 現代社会

大学入学共通テストが始まりました。現代社会に対して、一般常識で対応できるという印象を持っている人がいるかもしれません。しかし幅広い観点からさまざまな分野についてたずねる出題や、教科として学習しなければ対応できない理論的事項に関する典型的な出題、さらに学習した事項をもとに思考させる問題が出題されています。つまり、常識だけではどうにもならない、「政治・経済」分野を中心とした着実な学習が試されるものとなっています。特に制度の内容や確立の背景・流れを問う問題が多く出題されており、その傾向は今後も続くものと考えられます。
大学入学共通テストでは限られた時間内で、正確に解答する力を求められます。今後の1年でただ暗記をするのではなく、正確な理解をしていく学習をしなければ、試験本番で対応することは困難となります。そのためにも、「教科書の学習」「本番を想定した問題に取り組む」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。現代社会を得意科目にすることで幅広い常識が養われ、他の科目や、推薦、AO入試を含めた小論文などにも通用する学力を育成することができます。

教科書の学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になり、その背景や理論、歴史を知らないために選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えてしまうことです。「知っている」つもりになっている単語に関して、理解を深めていくためには、試験本番までに、1日1項目でもまず教科書にあたるしかありません。制度・しくみの定義はもちろん、その存在理由、問題点、その問題点に対する対策をしっかり読み取ることが有効です。

本番を想定した問題に取り組む
大学入学共通テストでは、知識に加えて情報の読み取り力が試される統計問題や、思考力を問うタイプの設問などが今後も出題される可能性があります。その分、特殊な設問形式への対応を短時間で行う必要があります。本番を想定した問題に取り組むことで、予想される大学入学共通テストのレベルや形式に慣れましょう。また、模試を受けることにより弱点の把握なども行え、学習がより効率化できます。

時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことがあれば教科書や資料集にすぐにあたり、理論的事項と結び付ける学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておくことで、幅広い学力が養成できます。国際分野は地図なども参照するなどの工夫をして、特にその理論的背景を意識して学習しましょう。

東進の共通テスト本番レベル模試は、試行調査を軸に本番の出題を想定して作成されています。積極的に受験して、自らの学習進度を測る物差しとしてください。

 

◇新高2生アドバイス

大学入学共通テストが始まりました。現代社会に対して、一般常識で対応できるという印象を持っている人がいるかもしれません。しかし幅広い観点からさまざまな分野についてたずねる出題や、教科として学習しなければ対応できない理論的事項に関する典型的な出題、さらに学習した事項をもとに思考させる問題が出題されています。つまり、常識だけではどうにもならない、「政治・経済」分野を中心とした着実な学習が試されるものとなっています。特に制度の内容や確立の背景・流れを問う問題が多く出題されており、その傾向は今後も続くものと考えられます。
大学入学共通テストでは限られた時間内で、正確に解答する力を求められます。今後2年で、少しずつ理解と知識を蓄積することで、本番の試験に対応することが可能となります。そのためにも、「教科書の学習」「模試やプレテストなど、本番を想定した問題を解く」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。直前に3つ同時にこなすことは困難ですが、今から2年かけて習慣として確立することで、現代社会を得意科目にすることはもちろん、幅広い常識が養われ、他の科目や、推薦、AO入試を含めた小論文などにも通用する学力を育成することができます。

教科書の学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になってしまうことです。背景や理論、歴史を知らずに選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えることはとても危険です。名称など単語だけを知っていても、試験の本番では役に立たず、その機能・歴史・制度を理解してはじめて試験に対応できるのです。「知っている」つもりになっている単語に関して、この理解を深めていくには、まず日々15分でも教科書にあたる努力を怠らないようにしましょう。これにより試験本番までに学習を仕上げる基本が身に付きます。現代社会の勝負は「政治・経済」分野の基本的理解にあります。早いうちに『名人の授業 新政治攻略』『名人の授業 新経済攻略』(東進ブックス)などで制度・しくみ・理論をしっかり押さえておくことが有効です。

本番を想定した問題に取り組む
大学入学共通テストでは、知識に加えて情報の読み取り力が試される統計問題や、思考力を問うタイプの設問などが今後も出題される可能性があります。その分、特殊な設問形式への対応を短時間で行う必要があります。本番を想定した問題に取り組むことで、予想される大学入学共通テストのレベルや形式に慣れましょう。2年生の段階から予想問題に取り組むことで、早いうちに弱点や学習すべき分野を知ることもできます。

時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことがあれば、教科書や資料集にすぐにあたり、歴史や制度などの理論的事項と結び付けて理解する学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておきましょう。今、このような問題が起こっているという事実を知るだけでも幅広い学力が養成できます。国際分野は地図で確認するなどの工夫もして、特に意識して学習しましょう。

 

◇1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進取手校の新年度特別招待講習開申込開始!

【定員次第〆切】慎一之先生!特別公開授業!受付中!

2021年 1月 17日 【倫理、政治・経済】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】源流思想分野
生徒の会話文とレポートをもとにした試行調査型の大問であったが、小問4問中1問はセンター型の四択問題であった。問1では董仲舒とスンナ派についての知識が問われたほか、正解のペテロもやや細かい事項なので、少し難しい。

【第2問】日本思想分野
3部に分割され、それぞれ生徒の調べ学習という形がとられた。オーソドックスな四択問題は1題だけであった。出題内容では、丸山真男・小林秀雄・吉本隆明の3人についての知識が求められた問4は細かい事項が問われたが、それ以外は繰り返し問われてきたものばかりである。出題形式としては、写真資料とそれに対する先生と生徒の説明・感想・疑問を素材とする問2が新形式のものとして目を引く。

【第3問】西洋近現代思想分野
従来のセンター試験と近い形式であった。リード文が置かれ、各小問の形式も、会話文の空欄補充を求める問4を除けば、センター試験で出題されてきたものと同様のものばかりであった。ただ資料文の読解問題が1題置かれており、会話文の読解が求められた問4と合わせて、読解力重視の傾向が非常に強かった。国語力のある受験生にとっては、きわめて平易だったであろう。

【第4問】青年期・現代社会分野
問2は大問冒頭の会話文と設問中の会話文をともに踏まえて読解することが求められた。問3では初めてベンヤミンが出題として扱われ、事前知識は不要であるものの、受験生にとっては資料文が難しく感じられたであろう。

【第5問】民主主義の基本原理と日本国憲法
全体的に問題文や資料文の文章が長く、趣旨を読み取るのに時間がかかる。問1は判例に関する知識があればすぐに解けるが、なくてもしっかりと文章を読めば解答できる。問3は三つの資料文それぞれの内容が問われており、落ち着いて資料文の趣旨を読み取ることが求められる。問5はアメリカの政治学者ロバート・ダールが提唱した「ポリアーキー」についての問題で、「ポリアーキー」の知識は必要ないが、図の理解力と、選択肢の政治体制の知識が必要である。

【第6問】現代の経済
基本的な知識を問う問題もあるが、問3と問4が一筋縄ではいかない問題になっている。問3の財政の変化は、それぞれの年度の数値をよく比較しないと解答が出せない。問4は問題文が長いうえに教科書ではあまり見ない形の図が出されており、しかも理論に加えて貸し渋りやBIS規制の知識も正誤の判断に必要とされている。

【第7問】途上国支援
ODAや人間の安全保障など、多くは基本的な問題である。ただし、問1は下線部に示された意見の根拠を問うという問題、問4は憲法の知識と文章の流れの理解を問うという問題で、ともに知識だけでは解けない仕組みになっている。また、問2では、なぜこの5か国が取り上げられているのかを理解することが問題を解くカギになっている。

 

◇新高3生アドバイス

思考力重視の共通テスト
今回から始まった「共通テスト」は、基本方針として「思考力」「判断力」を測る「考えさせる問題」が中心となり、設問形式や構成、資料の使われ方などもセンター試験とは大きく変わりました。
その特徴として、第一に、各設問中に長・短の文章を設け、文章内容の把握力・要約力を問う設問や、関連性・因果関係を判断させる設問が見られます。従って、文章を多く読み内容を早く掴めるかが勝負となります。これは普段から文章を読みこなし、早く内容を理解する国語力を測定しているともいえます。
第二に、空欄問題において、空欄に当てはめるものが、語句だけでなく文章など多岐にわたっています。しかも複数の空欄すべてを適切に埋めることで正解になるので、断片的・部分的理解では得点できない仕組みになっています。
以上の特徴を持つ「共通テスト」の対策としては、教科書を読むことに加えて、現在に至る歴史(主に戦後史)的つながりと、グローバル化の結果としての地理的広がりとを理解する必要があります。さらに、それらに加えて人間社会の現象(文化的・宗教的あるいは倫理的な側面)の理解も欠かせません。つまり、現在の社会問題を広い視野で総合的に考える習慣を身につけることが必要です。また、文章を読んでその趣旨を把握する訓練をしなければなりません。難度は高いですが、今このような力が求められているため「共通テスト」が生まれたと言えます。

問題演習で実戦を重ねる
自分ではいちおう理解したつもりなのに、いざ問題を解く段階になると、選択肢の正誤がうまく判定できないという受験生の声を毎年聞きます。そうした受験生は過去問演習が不足しているはずです。倫理、政治・経済では、思想や制度の理解におけるありがちな誤解が中心になって誤文がつくられています。したがって、そうした「誤解」をつぶすために、実際の過去問にあたって、誤文の誤文たるゆえんをひとつひとつ理解していく作業が大切になります。過去問の少ない共通テスト対策として、年間6回実施される東進の「共通テスト本番レベル模試」は、年間を通して共通テストと同一レベル・同一形式の問題演習を繰り返します。定期的な受験により、自らの学習到達度を測る物差しともなります。積極的に受験して、ライバルに差をつけてください。

 

◇新高2生アドバイス

思考力重視の共通テスト
共通テストにおいて、倫理、政治・経済の問題は決して易しくありません。本質的な理解を問う問題、具体的事例を用いて考えさせる問題、現代社会の知識が問われる問題、文章や図表の読解問題と、出題形式もバラエティに富んでいます。さらに、文章量も多いため、腰をすえて内容把握をしていかなければなりません。普段から長文を辛抱強く読みこなすことに慣れておきましょう。
 社会科、とくに公民科目は、現在の社会事象の理解・把握が求められており、それには現在に至る歴史(主に戦後史)的つながりと、グローバル化の結果としての地理的広がりとを理解する必要があります。さらに、それらに加えて人間社会の現象(文化的・宗教的あるいは倫理的な側面)の理解も欠かせません。したがって、細部の断片的知識より全体像を把握することを心掛け、その社会事象が教科書のどの部分に関連する事項なのかを意識することが大切になります。つまり、社会事象に対する「問題意識を強く持つこと」、これが公民科目に求められています。

◆倫理分野と政治・経済分野の学習法
倫理分野では、古今東西の哲学や宗教などの様々な思想を扱うほか、青年期の問題や心理学、現代社会の課題と特質といった広範な主題について学びます。これらに共通するのは、私たちの生きている社会がどのようなものなのか、そして私たちはどのように生きるべきなのかという大きなテーマです。2年生のうちには、倫理をあまり受験科目として意識しすぎず、まずは自分でいろいろと考える習慣を身につけましょう。考える習慣を身に付けていくことで、思考の「核」のようなものができ、受験勉強にも必ず生きてきます。
政治・経済分野では、普段からニュースや新聞などのメディアを通じて社会問題に関心を持つことが重要です。とくに新聞の記事を読みこなすことは「共通テスト」対策としては必須になります。また、用語集などをそばに置いて必要に応じて語句の理解に努めれば、自然に全体像が見えてきます。
合わせて、東進の「共通テスト本番レベル模試」は、年間を通して共通テストと同一レベル・同一形式の問題演習を繰り返しますので、これを定期的に受験することにより、自らの学習到達度を測る物差しともなります。積極的に受験して、ライバルに差をつけてください。

 

◇1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進取手校の新年度特別招待講習開申込開始!

【定員次第〆切】慎一之先生!特別公開授業!受付中!

2021年 1月 17日 【政治・経済】☆共通テスト解答速報☆

◇解答

◇設問別解説

【第1問】権力分立とそのあり方
定期試験の準備という設定だったが、出題は政治思想と司法制度などを中心としたかなりオーソドックスな知識を要求する内容であった。問2および問8は読解力および思考力で解答可能である。問1では福沢諭吉および中江兆民の思想についての理解を求める出題がなされるなど、法律をはじめとした制度や政治思想に関する理論的事項の確実な理解が必要であった。

【第2問】持続可能な開発
ワンガリ・マータイ氏の「MOTTAINAI」を素材に高校生が発表を行うという設定だった。出題の内容は環境問題に関するものだけでなく各国の政治制度や条約に関する内容も含んでいる。問2は思考力により解答するタイプの出題であった。

【第3問】市場経済と政府の役割
現代社会の時間という設定で、6つの会話文を題材にして出題された。経済分野の重要事項が多く出題されている。問6は思考力を問う問題に見えるが、公共財における非競合性と非排除性についての理解を要求する出題となっている。会話文の穴埋め問題が2問あり、知識だけでなく論理的な思考力も必要とされる。

【第4問】現代社会の変容
カードゲームによる勉強という設定で、会話文がリード文になっている。生命倫理、青年期など、現代社会分野からの出題であった。問1は普段から接している略語の正確な理解を問う内容で、確実な学習が必要であった。問2で2018年以来となる防衛機制が出題された。

【第5問】買い物弱者問題
探究学習の課題という設定で、資料読解が中心の出題となっている。問1・2は資料の読解力と思考力に基づいて解答できるが、資料を細かく読み解いて選択肢を吟味する必要があり、時間がかかる設問となっている。問3は「公正としての正義」が取り上げられているが、「再分配」の正確な理解があれば解答可能であった。

 

◇新高3生アドバイス

新高3生アドバイス 現代社会

大学入学共通テストが始まりました。現代社会に対して、一般常識で対応できるという印象を持っている人がいるかもしれません。しかし幅広い観点からさまざまな分野についてたずねる出題や、教科として学習しなければ対応できない理論的事項に関する典型的な出題、さらに学習した事項をもとに思考させる問題が出題されています。つまり、常識だけではどうにもならない、「政治・経済」分野を中心とした着実な学習が試されるものとなっています。特に制度の内容や確立の背景・流れを問う問題が多く出題されており、その傾向は今後も続くものと考えられます。
大学入学共通テストでは限られた時間内で、正確に解答する力を求められます。今後の1年でただ暗記をするのではなく、正確な理解をしていく学習をしなければ、試験本番で対応することは困難となります。そのためにも、「教科書の学習」「本番を想定した問題に取り組む」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。現代社会を得意科目にすることで幅広い常識が養われ、他の科目や、推薦、AO入試を含めた小論文などにも通用する学力を育成することができます。

教科書の学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になり、その背景や理論、歴史を知らないために選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えてしまうことです。「知っている」つもりになっている単語に関して、理解を深めていくためには、試験本番までに、1日1項目でもまず教科書にあたるしかありません。制度・しくみの定義はもちろん、その存在理由、問題点、その問題点に対する対策をしっかり読み取ることが有効です。

本番を想定した問題に取り組む
大学入学共通テストでは、知識に加えて情報の読み取り力が試される統計問題や、思考力を問うタイプの設問などが今後も出題される可能性があります。その分、特殊な設問形式への対応を短時間で行う必要があります。本番を想定した問題に取り組むことで、予想される大学入学共通テストのレベルや形式に慣れましょう。また、模試を受けることにより弱点の把握なども行え、学習がより効率化できます。

時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことがあれば教科書や資料集にすぐにあたり、理論的事項と結び付ける学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておくことで、幅広い学力が養成できます。国際分野は地図なども参照するなどの工夫をして、特にその理論的背景を意識して学習しましょう。

東進の共通テスト本番レベル模試は、試行調査を軸に本番の出題を想定して作成されています。積極的に受験して、自らの学習進度を測る物差しとしてください。

 

◇新高2生アドバイス

大学入学共通テストが始まりました。現代社会に対して、一般常識で対応できるという印象を持っている人がいるかもしれません。しかし幅広い観点からさまざまな分野についてたずねる出題や、教科として学習しなければ対応できない理論的事項に関する典型的な出題、さらに学習した事項をもとに思考させる問題が出題されています。つまり、常識だけではどうにもならない、「政治・経済」分野を中心とした着実な学習が試されるものとなっています。特に制度の内容や確立の背景・流れを問う問題が多く出題されており、その傾向は今後も続くものと考えられます。
大学入学共通テストでは限られた時間内で、正確に解答する力を求められます。今後2年で、少しずつ理解と知識を蓄積することで、本番の試験に対応することが可能となります。そのためにも、「教科書の学習」「模試やプレテストなど、本番を想定した問題を解く」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。直前に3つ同時にこなすことは困難ですが、今から2年かけて習慣として確立することで、現代社会を得意科目にすることはもちろん、幅広い常識が養われ、他の科目や、推薦、AO入試を含めた小論文などにも通用する学力を育成することができます。

教科書の学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になってしまうことです。背景や理論、歴史を知らずに選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えることはとても危険です。名称など単語だけを知っていても、試験の本番では役に立たず、その機能・歴史・制度を理解してはじめて試験に対応できるのです。「知っている」つもりになっている単語に関して、この理解を深めていくには、まず日々15分でも教科書にあたる努力を怠らないようにしましょう。これにより試験本番までに学習を仕上げる基本が身に付きます。現代社会の勝負は「政治・経済」分野の基本的理解にあります。早いうちに『名人の授業 新政治攻略』『名人の授業 新経済攻略』(東進ブックス)などで制度・しくみ・理論をしっかり押さえておくことが有効です。

本番を想定した問題に取り組む
大学入学共通テストでは、知識に加えて情報の読み取り力が試される統計問題や、思考力を問うタイプの設問などが今後も出題される可能性があります。その分、特殊な設問形式への対応を短時間で行う必要があります。本番を想定した問題に取り組むことで、予想される大学入学共通テストのレベルや形式に慣れましょう。2年生の段階から予想問題に取り組むことで、早いうちに弱点や学習すべき分野を知ることもできます。

時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことがあれば、教科書や資料集にすぐにあたり、歴史や制度などの理論的事項と結び付けて理解する学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておきましょう。今、このような問題が起こっているという事実を知るだけでも幅広い学力が養成できます。国際分野は地図で確認するなどの工夫もして、特に意識して学習しましょう。

 

◇1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進取手校の新年度特別招待講習開申込開始!

【定員次第〆切】慎一之先生!特別公開授業!受付中!